美味しい海の宿
隠岐プラザホテル
島根県・隠岐の島
対談
ゲスト
隠岐旅工舎 代表
八幡洋公
ホスト
隠岐プラザホテル
横地廉平
第一回
小学四年生から遊び場ではなく職場だった
ホスト 横地廉平

今日ご足労頂きました対談のゲストは隠岐旅工舎の代表、八幡洋公さんです。よろしくお願い致します。



ゲスト 八幡洋公さん

対談コーナーのゲストの栄えある第一号が私でいいの? 問題ない?



横地

むしろ第一号だから八幡さんが良いんです。八幡さんが隠岐旅工舎を立ち上げて、隠岐プラザホテルを外側から見れるようになって、その瞳には何が映るようになりましたか? それを非常に聞きたかったんです。こういった何かが無いと聞けないんですよね、弟としては。



八幡さん

なるほど、そういう意味でね。つまり隠岐プラザホテルに対する私の心の変遷を知りたいと。
じゃあまず出会いからおさらいしときますね。



横地

はい、お願いします。



八幡さん

まず、出会いというか、隠岐プラザホテルをはっきりとした形で意識し出したのが小学四年生の頃から。
働くっていう意味は理解できて無かっただんと思う。隠岐プラザホテルに行って、布団敷きとかの作業をすると、他のおばちゃんたちはニコニコしてくれて、おやつを買えるだけのお小遣いをくれる。どうして布団を敷くだけでみんな喜んで、お小遣いをくれるのかっていうメカニズムは理解できてなかった。
実際は父も含めた大人たちが教えたかったノーワーク・ノーペイの原則を身を以て教えたかったんだと思う。働かざる者、お菓子を食うべからずだね。



横地

割り当てられたのは裏方のお仕事だけなのか、それとも何らかの接客も含まれてたんですか?



八幡さん

裏方だけだよね。お客さまとは全く交わらない動きをしてたからね。
お客さまが部屋を出て行くと、入れ替わりで我々が入って行く。
少しだけ散らかったお客さまの部屋。お茶を飲みながら隠岐のパンフレットを見てたんだろうか。お客さまがはどこから来られたろう。色んな思いを馳せたのを覚えてるな。



横地

私も隠岐プラザホテルの三男坊ですから例に漏れず働かされたんですが、兄と比べて何かで認められたいなって毎日そればっかり考えてた気がします。そういう意味では、兄がライバルだったかなと(笑)



八幡さん

そのライバル心は今の役に立った?



横地

そりゃ役に立ってますよ。
裏方で、小学生ながらも、笑って、笑わせないとダメなのかもしんないなと。
よく笑うおばちゃん達でも、笑ってない日もあったりする。あれ? どうしたのかな? 機嫌が悪いのかな、それとも調子が悪いのかな、と考えてみる。
子供なりには放っとこうとはならない。気になって気になってしょうがない。それにさっき言ったライバル心から何か変わったことをやりたい。笑うまでは行かなくとも、表情だけでも和らげてもらおう、そんな事をずっと考えてた。
裏方が笑ってれば、お客さまにも伝わる。伝わった笑顔はどんどん伝搬して行くんですよね。
そういった体験を通じで、向き不向きで言うと、向いてるなと思うようになりました。



八幡さん

そういった目でいうと、私は違う。向いてるとは思ってなかった(笑)
やっぱりお客さまは本能的に分かるわけですよ、この支配人は向いてないなと。だからお客さまのファーストコンタクトは必ず廉平なわけ。二人がフロントに立っていたら私に声をかけるお客さまはまず居ない。
そこで私は悟った訳です。

廉平を見て、全てが安心出来るようになった


八幡さん

あと、隠岐プラザホテルを離れて初めて気がついたんだけど(アントレプレナーの立場になって初めて気づいた)、北前船の寄港地としてのDNAもしっかり引き継がれてるな。
隠岐人のDNAは「人を喜ばせることが自分の喜びになる」
北前船に乗って回って来た人たちを喜ばせる。それは舌鼓なのか、民謡なのか、笑いなのか、とにかく提供して喜ばせてあげれば最終的に収入が得られて喜びになる。
これはホテル業も含めてとても重要なこと。望まれるものを提供すればビジネスとして成り立つんだけど、隠岐プラザホテルの、引いては隠岐の島のビジネスじゃあとても納得できない。
お客様を満足させるのは当然で、自分が納得するまでとことんやる。
そう考えると、ある意味で小学校時代から英才教育を父から受けさせられてたんだと思うな(笑)



横地

つまり、横地家は極めて標準的な隠岐の男子を絵に描いたような人間だと。



八幡さん

そう言うことなんだと思うよ。
隠岐プラザホテルに限った事じゃなくて、ネイティブな隠岐人がやってる宿泊施設ではそのDNAに出会えると思う。もちろん、隠岐旅工舎のお客さまももちろんの事ね(笑)

とにかくお客さまが怖かった
横地

実際にお客さまと触れるようになったのはいつからでしたか。



八幡さん

お客さまもと実際に触れ出したのは、さっきの話じゃないけど、隠岐プラザホテルのフロントスタッフとして入ってからだよね。それで向いてないなと気付くんだけどね。さて、困ったぞと(笑)
これはもしかしたら苦手なのかも知れない。それをどうして克服していこうかと、関連する本を結構読んで勉強したりしてね。
廉平はどうだったの?



横地

僕は怖ったですよ、お客さまが。なんだかすごくギャップを感じてしまって、お客さまに声が掛けられなかった。
怖くて、いらっしゃいませ、が言えないんだもん(笑)



八幡さん

確かに小学校時代から、お客さまは雲の上と人でもあったからね。
今は完全に克服できてるんだけど、実際にはどうしたの?



横地

単純にお客さまにとってのベネフィットを分かりやすいように提供できればいいんだと。
お客さまは神様ではなく、普通の人間。その人間同士で心のやり取りが普通に出来れば良いだけなんだなと。お客さまを怒らせてはいけないと言う事をまず最初に考える。いわゆる減点方式のやり取り。これだからお客さまが怖く感じてしまうんです。
あるときふと、考えるわけです。今までは減点方式のボクシングみたいなもんだけど、加点方式の柔道のように加点することを考えてみたらどうだろう。
たったこれだけ。10点を求めるお客さまに、減点されないように気を使う接客をするのではなく、お客さまにが10点を望むんであれば、11点を、12点を提供できるように考えればいいんだなと。
それが僕の中でのブレークスルーかな。



八幡さん

冷静に考えると、治男翁もずっと前からそれに近い考え方をずっと提唱してきたんだよね。
我々の祖父である故横地治男氏も本当に偉大な人だった。翁に関する文献も複数あって枚挙に暇がない状況なので、他の人に譲るとしますが、今回のデーマに合致する心の声は伝えておきたいなと。
簡単に言うと「愛情」の二文字に尽きるかなと思います。経営の愛情、地元への愛情、倒す者の愛情、倒される者の愛情、学舎の愛情、家族の愛情、隠岐プラザホテルの愛情、ともにかく愛情を感じていた。
隠岐プラザホテルの愛情はザービスを供する側の愛情はもちろん、サービスを受給する側、つまりお客さまであっても愛情を備わってなければならないと。
そうする事で、心が豊かになり、全てが幸せになれるはずだと。



横地

なるほど。隠岐プラザホテルの中にも、基盤となる全てを愛する横地治男イズムと、隠岐人DNAが今もなお連綿と流れてるはずだと、そういうわけなんですね。
そう言う意味で考えると、隠岐プラザホテルに泊まったら、心が豊かになった気がします、とお客さまに言って頂きたいですね。



八幡さん

かなり壮大になってしたった感はあるけど、外部から見てる隠岐プラザホテルは間違って無いと自信を持っていいかと思いますよ(笑)



横地

ありがとうどざいます!
それでは、次回の対談ホストを紹介して頂きたいと思います。



八幡さん

はい、では、マリンポートホテル海士の青山社長を紹介させて頂きたいと思ってます。



横地

マリンポートホテル海士の青山社長ですね! 楽しみですね!
今日はどうもありがとうどざいました!